大阪での婚活

悪質な業者のやり口

2020年11月05日 11時30分



入会して短期間で素晴らしい人と出会い、順調に交際して結婚。
そんな成功例を重ねて評判になり、素晴らしい会員がさらに集まる……という好循環で経営がうまくいけば理想的です。
しかし、そうそううまくいくものではないことは、素人でもわかります。
 
結婚相談所の経営上、主要な収入は入会費と会費です。他にもイベント参加費や出張面談の交通費など収入源はありますが、付随的なものです。
「会費」は、半年とか1年といった期間を単位として支払われます。会員として在籍しているだけでも支払われるものです。
そして長期間在籍すれば、業者はひとりの会員からより大きな金額をしぼり取れます。
そうしますと、業者の本音としては「会員のために極力なにもしないで、できるだけ長く在籍してもらうのがいちばん」ということになります。
言い換えれば、「会員に結婚させない方が得」ということで、本来果たすべき任務と矛盾する本性を、結婚相談所は持っているのです。
もちろん実際には、会員にある程度の満足感を与えるサービスを行わなければつなぎ止めておくことはできませんので、
「なにもしない」ということはありません。
しかし、根本的なところで「できるだけ引き延ばした方が得」というインセンティブ(動機)は働いています。
信じられないかもしれませんが、本当に1年くらい相手を紹介しない業者も存在します。
時折、なかなか良い人物が見つからないなどと言い訳の電話をしてつなぎ止めているだけだったりします。
 
悪質な業者と気付いて退会しようにも、契約期間の残り日数に応じてキャンセル料を取られる場合がほとんどです。
満期で退会を申し出ても、更新会費の割引を提示するなど、あの手この手で引き留めようとするケースもあります。
先に述べたように、「退会ではなくて休会という形で」と頼まれることも。
「再開するときに入会金が要らないし、会費も割引するから」とか、一見おいしい条件を提示したりします。