大阪での婚活
2020年11月05日 11時31分
宣伝・口コミにだまされないで
この結婚相談所業界の広告宣伝のあり方は、大きな問題をたくさんかかえています。たとえば「成婚率」です。ユーザーとしてはいちばん気になる注目ポイントでしょう。
業者側は広告で、おおむね70%以上の、ときには90%ちかい数字を挙げてアピールしています。
しかし、実はこの成婚率、算定方法に何のきまりもないのです。
成婚率を分数で考えると、分子には当然「成婚による退会者数」がくるでしょう。問題は分母で、何にするかによって数字は大きく変わってきます。
もちろん業者は、分母がなるべく小さい数字になるよう考えます。
「入会者ののべ人数」だと、「結婚を希望して入会した人のうち、最終的に結婚できた人の率」になるので、ユーザーにとってはいちばん透明性があります。
が、かなり大きい数字になりますから、これを分母に使っている業者はほとんどないはずです。
よく使われるのは「全退会者数」です。これだと「入会者のべ人数」や「在籍会員数」よりも小さい数字になり、高い成婚率が算出されます。
さらに、成婚率を高く見せるやり方がいくらでもあるのです。
たとえば、結婚できずに退会する会員に「退会ではなく休会」にしてもらえば、退会者数は減ります。
また、期間の区切りにもきまりはないので、たとえばある年の、たまたま成婚数が多かった一か月だけで計算することだってできるのです。
広告の成婚率が信じられるのは、業者が「分母」や「期間」を明らかにしている場合だけです。
さて「口コミ」です。これも信じ込まないでください。
まず、ランキングサイトなど、アフィリエイトで各結婚相談所を「ヨイショ」しているようなサイトに寄せられた口コミは、ほぼ「やらせ」です。
業者かサイトがユーザーに報酬を払って、書いてもらっています。業者からのキックバック収入が目的でやっているサイトですから、そうなります。
おまけに、最近は業務として口コミを創作する会社だってあるのです。
業者に対して肯定的な内容の口コミは、ほぼ現実を反映していません。読むだけ無駄です。
逆に「本音アリ」のサイトになりますと、今度は悪口ばかりで良い評判の口コミが非常に少ないという状況が多く見られます。
悪口の多くは、おそらく事実を踏まえているでしょう。
しかし、腹立ち紛れに大げさに書いていることもあるでしょうし、すべてを真に受けると、この世に良心的な業者など1つもないことにもなりかねません。
真に受けないようにしましょう。